イワトモの在宅介護生活

知的障害の妹と80代の父と関わりながら静かに暮らしています

失なってから気づく...小さな幸せ


【父を置いていくとは思わなかった】
今日は84になる父の3カ月に1回の県立病院への受診日。
丸々半日かかるのを覚悟でいざ出発!
ついこの前まで、父より8つ年下の母が全部していたこと。車出しは、長女の私がしてたけど。


血圧の薬一つ飲む必要のなかった母が、父を置いて先に行くとは、本人も含め誰も予想してませんでした。


父を助手席に乗せて、いつもの道を走りながら・・・。


私「なんか、不思議だね~。実感わかないね~。」
父「う~ん」


私「そういえば、3カ月前は、お母さんとお父さんと私とで、やっぱりこうして出かけて、帰りにSストアーで買い物してさ~、お母さん、そのあと郵便局でお金下ろしたいって言ってさ~。そのお金で、地元の佃煮買って、北海道の親戚に送るって・・・。いろいろお世話になったお礼に。12月の初めだったねあれ。年末も年始も、にぎやかで、そしてお母さん、全然元気だったもんね~。」


父「う、う~ん」(←心なしか、父を泣きそうにさせてしまった)


私(あ、だめだっ、ふつうの会話のつもりだったのに、私も涙滲んできた…)(これから検査なのに、父の血圧と血糖値、上がっちゃったら困る~)


【失ってみてはじめて気づくこと】
…しばらくは、この寂しさが続いてしまうのは、仕方がないことなのでしょうね。
つきなみだけれど、失ってみてはじめてわかることってあるのですね。


平凡な毎日が、どんなにいとおしい時間だったか。生かされていたか。
みな、母に頼り切ってきたから、その穴を埋めるのは一苦労しそうです。


料理上手な人で、
いつも家族や誰かを喜ばそうと、献立を考えながら、買い物をしていた…。


車で通りすぎたSストアー(昔ながらの地元のスーパー)、
一瞬、微笑みながらカートを押す、初老の母の横顔をみたような気がしました。