イワトモの在宅介護生活

知的障害の妹と80代の父と関わりながら静かに暮らしています

好かれる人の特徴…母には全部あったかも

はじめまして、イワトモと申します。
突然の実母の死と直面して、
はじめて実感した日々の気づきを記させていただきます。


【母の死】
先月、同居の実母が亡くなりました。76歳。最後までピンピンコロリでした。今のご時世からすると、ちょっと早目でしたが。
大動脈解離という初めて聞いた言葉。
家族として何か防げる方法があったのでは…と悔やみながら、動揺する私を見て、
お医者さんが、「ある意味自然死。気に病まないで。この方の天寿を全うしたのだから。」といたわってくれました。


【せちがらい世の中を...】
本当に亡くなる寸前まで、人のことを案じていました。
そして、手作りのものをつくっては、おすそ分けと称して、届けにいくような母でした。
母はそんな風にして、せちがらくなった世の中を、耕し続ける人生を送ってきた人でした。
葬儀の時、「この方は命の恩人なんです」とか「本当の娘さんには悪いけど(←私のこと)、自分も実の娘以上の思いで、お母さんを慕ってきました。」とか「ついこの前も、2時間以上、電話で悩み相談にのってもらった。ひたすら、親身に聞いてくれる方だった。」とか・・・。


【耕し続けた人】
えっ、お母さん、いつの間に、そんなに人助けしてたの?!というぐらい、次から次へと、いろんな方が泣きながら、お葬式にきてくださいました。


母は、何の役職もなく、お金持ちでもなく、特段何か際立った地位や名誉もない、「ふつうのおばあさん」だったので、


一般葬の準備をする遺族の私たちに対して、
「今時は、家族葬が流行っていますよ、そのほうがリーズナブルですよ」と、
葬儀屋さんが心配してくれたけれど、
結局は参列者が、100人は超えたので、一般葬でよかったと思いました。


しかも、なんというか、どの方も義理ではなく心から泣きはらして、別れを惜しんでくれるような感じの方々で会場が埋め尽くされました。「自称・実の娘以上」と名乗る女性が、2組も、現れたのには驚きました(←うれしい意味で)。


突然やってきた母とのお別れは、
人生を根本的にひっくり返すくらい、考えさせられました。


「ふつうのおばあさん」の娘である私もまた「ふつう」の人間ですが、
たとえひとクワでも、世の中を耕す側の生き方をしたいと決意を新たにしました。