イワトモの在宅介護生活

知的障害の妹と80代の父と関わりながら静かに暮らしています

高齢化社会の幸せは、生涯現役の考え方で


【父には合わなかったショートステイ】
昨年、私たち家族の都合で、父は、一週間ほどショートステイを利用させていただきました。でも、どうやら、父にはショートステイは合わなかったらしく、つらい思い出となってしまいました。

ショートステイ先で、はじめ父は、周りの方々に話しかけようとして、
努力したそうなのですが、
その施設では、重度の認知症の方が多かったらしいのです。
お友達作りをしようとしたものの、会話が成立しなかったとのこと。

重度の認知症の方々と生活をともにしたのは初めてのことなので、
父なりに、それがショックだったそうです。

また、家族と離れて、一週間、
その中にポツンとおかれた状況に、
「自分(の存在)ってなんだろう。家族のお荷物なのか。」などと思ってしまったとも。

【お父さん、ホントにごめん】

しかも、悪いことは重なるもので、その間、施設の自室内で転倒してしまったのでした。

ショートステイ先から即入院。幸い2週間で退院できたのですが、
戻ってきたときは、見る影もなくすっかり痩せて、激しい認知症の症状も・・・。

ショートステイでの1週間の代償は大きく、その後、約半年間は、いつお迎えがきてもおかしくないような状況でした。

【認知症の発症】
家族として、「父への関心が薄くなっていた」ことを反省しました。
それ以来、なるべく、父の心身のケアを中心に生活するようになりました。

生きがいのない状況で、まわり(とくに家族)から無関心にされると、
認知症を誘発する…
このことを、まざまざと実感させられた一件でした。
(幸い、今は、昨年の夏がウソのように、回復してくれて、本当に運がよかったと思って感謝しています。)

【働くことで、生きがい】
そういえば、どこかで、
ハタを楽にすると書いて、「働く」という意味なんだ・・・と
聞いたことがあります。

84の父を見て、今、現金収入は稼いでいないけれど、生きがいとしての「ハタラク」はしているな~と思いました。


よかったら、この前の記事をご参照願います↓



そういう意味では、いくつになっても「ハタラク」ことはできるし、
いくつになっても、生き生きしていられるのかもしれません。


年齢を重ねても、お世話されるだけでなく、
人の役に立てるって、幸福のもとなのではないでしょうか。


今回のことで、
今後、超高齢化社会に突入するに際し、小さいですが、一つのヒントを感じました。